中国軍無人機が沖縄・宮古間を通過 今年度初確認
統合幕僚監部は2026年10月19日、中国軍の無人機2機と情報収集機1機が東シナ海から飛来し、うち1機が沖縄本島と宮古島の間を通過したと発表しました。

太平洋へ抜けて反転した飛行経路
自衛隊の運用を担う統合幕僚監部は2026年10月19日、中国軍の無人機2機と情報収集機1機が東シナ海から飛来したと発表しました。午前から午後にかけて確認されたのは、偵察型無人機BZK-005と情報収集機Y-9、そして偵察/攻撃型無人機TB-001の計3機です。
このうちTB-001は、与那国島と台湾の間を抜けていったん太平洋へ出ました。そのまま奄美大島の南方沖まで飛んで反転し、帰りは沖縄本島と宮古島の間を通って大陸方面へ戻っています。行きと帰りで別々の通り道を使った形です。
航空自衛隊は、これらの飛行に対して南西航空方面隊の戦闘機を緊急発進させました。いわゆるスクランブルです。同隊の戦闘機は5日前の10月14日にも、与那国島と台湾の間から太平洋に出た推定中国無人機1機に対して緊急発進しています。
こうした緊急発進は、2025年度には全体で595回にのぼりました。対象の約61%は中国機(推定を含む)で、平均すると1日に1回を超える頻度です(編集部換算)。
19日の無人機通過について、小泉防衛大臣は翌20日の会見で「中国軍の無人機による沖縄本島と宮古島との間の通過についての確認・公表は、昨年6月以来であり、今年度においては初」と述べました。
無人機に限っても、飛来は増え続けています。大臣によると、日本の周辺での無人機の活動は近年活発になっており、飛行を公表した回数は2023年度の8回から2024年度には23回へと、わずか1年で約3倍に増えました。2025年度も16回と高い水準が続いています。
そのうえで大臣は、防衛政策の基本方針を定める安保三文書の改定に向けた検討が進むなか、今回の事象は新たな戦い方や無人機への対応の必要性を示すものだと述べました。日米共同統合演習「キーン・ソード27」への対抗措置ではないかという問いには、相手の意図は慎重に分析する必要があると答えています。


