JAXA打上げ成功! MMX〝砂を持ち帰るミッション〟
JAXAは2026年10月20日早朝、種子島宇宙センターからH3ロケット10号機で火星衛星探査機「MMX」を打ち上げ、軌道への投入を確認しました。

NASAの火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが2008年に撮影した火星の衛星フォボス。右側の大きなくぼみはスティックニー・クレーター。
写真:NASA / JPL-Caltech / University of ArizonaPublic domain
早朝の種子島から火星の月へ
JAXAは2026年10月20日、種子島宇宙センターからH3ロケット10号機で火星衛星探査機「MMX」(=Martian Moons eXploration)を打ち上げました。打上げ時刻は、早朝の4時41分03秒。
10号機の任務は、火星へ向かう通り道となる火星遷移軌道へMMXを送り届けること。ロケットは計画どおりに飛行し、打上げから約1時間11分13秒後にMMXを正常に分離して、軌道への投入を確認しました。
今回の機体は、メインエンジンのLE-9を2基、固体ロケットブースタのSRB-3を4本備えた「24形態」と呼ばれるものです。先端には、搭載した探査機を覆う〝ロングフェアリング〟が組み合わされました。24形態でロングフェアリングを使うのは今回が初めてで、24形態の飛行そのものも7号機に続く2回目です。
MMXは、火星の2つの衛星フォボスとダイモスを調べ、火星衛星の起源を明らかにすることを目指す探査機です。とくに大きな目標がフォボスへの着陸で、2回の着陸により、10g以上の砂の採取と持ち帰りを狙います。天体の砂の持ち帰りはサンプルリターンと呼ばれ、JAXAはMMXを、世界初の火星圏サンプルリターンミッションだとしています。
今回の打上げは、長い旅の出発点にあたります。MMXはここから約1年かけて飛行し、2027年に火星圏へ到達する計画です。目指す地球への帰還は、2031年。


