米空軍の自律無人機XQ-67Aが飛行 見通し外からの管理能力を実証
米空軍研究所(AFRL)は2026年11月2日、航空戦闘軍団(ACC)の実験運用部隊とともに、自律協調プラットフォームXQ-67Aをネバダ試験訓練場で飛行させたと発表しました。

見通し外のデータリンクで無人機を管理
米空軍研究所(=AFRL、Air Force Research Laboratory)は2026年11月2日、航空戦闘軍団(=ACC)の実験運用部隊とともに、無人機XQ-67Aをネバダ試験訓練場で飛行させたと発表しました。XQ-67Aは、自律協調プラットフォーム(=ACP)と呼ばれる機体で、有人戦闘機編隊の行動範囲を広げることなどを狙っています。今回の飛行は、ACPの性能と有効性を実証する「Demon APE」プロジェクトの一環として行われました。
まずXQ-67Aはこの飛行で、最新のセンサーや、任務に関わる情報の処理を担うミッションコンピューター、電力・熱管理ハードウェアといった複数のミッションシステムを統合して動かしてみせました。これらの機器は、過酷な戦闘環境でも連携して働くよう設計されています。
さらにXQ-67Aは、直接の見通しが利かない相手との通信を可能にする見通し外(=Beyond Line-of-Sight)データリンクと、実機や人が操作するシミュレーター、コンピューターが作り出す模擬戦力を組み合わせるLVC(=ライブ・バーチャル・コンストラクティブ)シミュレーションを統合しました。その結果、分散した戦域にまたがって無人機を管理できることを示しました。XQ-67Aの自律アーキテクチャ、つまり自律的な飛行と判断を担うソフトウェアの基本設計は「実環境で戦闘に関わるデータを確実に処理・中継できる」と証明されたと、AFRL航空戦部門の航空宇宙エンジニア、トレントン・ホワイト氏は述べています。
こうした実証が目指す先は、有人戦闘機との連携です。XQ-67AのようなACPは、有人戦闘機編隊の行動範囲を広げ、指揮官に深い状況認識を与える存在とされています。手頃な費用で戦力の「数」を増やし、搭乗員の負うリスクを大きく下げる効果も挙げられています。
そして開発は、AFRLの迅速な試作とACCの運用試験部隊を組み合わせる体制で進められています。この組み合わせは「構想から戦力化までの時間を短縮している」と、空軍省の航空担当副技術執行官、マシュー・キャスパーズ大佐は述べています。
今回の飛行は、ACPの開発・配備を加速させ、国家防衛戦略(=NDS)上の優先事項を支えることを目的としています。なお、飛行が行われた具体的な日付は、2026年11月3日時点で公表されていません(発表の記載は「最近」のみ)。


