日本も参加 米陸軍がハワイで群島とジャングルの大規模演習
米陸軍第25歩兵師団の第2機動旅団は2026年11月1日、ハワイのスコフィールド・バラックスで日本など6か国が加わる多国間演習「JPMRC 27-01」の諸兵科連合リハーサルを実施しました。

米陸軍は2026年11月1日、第25歩兵師団の第2機動旅団がハワイのスコフィールド・バラックスで同盟国やパートナー国の部隊とともに、師団レベルの諸兵科連合(歩兵や砲兵といった複数の兵科を組み合わせて戦う方式)のリハーサルを実施したと発表しました。
このリハーサルは、多国間演習「JPMRC 27-01」のうち、部隊の受け入れと集結、統合にあたる序盤の段階です。演習全体は11月を通して行われ、約7,000人が参加します。米軍に加わるのは、日本、シンガポール、韓国、フランス、ニュージーランド、モルディブの6か国です。演習の目的は、大規模戦闘でジャングルと群島の地形を制するための統合能力を磨き、戦術や技術、手順を予行することだとされています。
群島とジャングルを制する統合能力
この演習で第2機動旅団は、オアフ島とハワイ島を舞台に、戦いの行方を左右する決定的地形の奪取と保持、活用に備えます。旅団長のアリ・マーティン大佐は「最も過酷な群島とジャングルの環境で、戦い、耐え、打撃する能力を示す」と述べました。
一方、第25歩兵師団長で在ハワイ米陸軍司令官も務めるジェフ・ヴァンアントワープ少将が持ち出したのは、ボクサーのマイク・タイソンの「誰もが計画を持っている、顔を殴られるまでは」という言葉です。計画そのものよりも、目的や主要任務、望む最終状態という指揮官の意図を理解することが大切だと語りました。
海と空で進む兵站の準備
そして、演習を支える兵站の準備も並行して進んでいます。真珠湾ヒッカム統合基地では、第8戦域維持コマンドの降下物資梱包要員と兵站要員が、第11空挺師団や米海兵隊とともに、今後の空中投下と補給に使う重装備やコンテナ投下システムを整えています。
海の輸送も動いています。兵站支援艦などの陸軍艦艇はワイピオ・ポイントで戦術車両を積み込み、海路でハワイ島へ運びます。並行して、部隊と重要な物資をコナへ直接送り込むための統合エアブリッジも準備中です。
米陸軍はこうして通信網と移動手段を確保したうえで、高機動ロケット砲システムHIMARS(=High Mobility Artillery Rocket System)などの長距離精密火力や戦闘航空部隊を、設備の乏しい拠点へ素早く展開する態勢をとります。
JPMRCは米太平洋陸軍の地域戦闘訓練センターの筆頭で、ハワイ諸島やアラスカ、インド太平洋各地の出張先で、群島やジャングル、寒冷地を想定した訓練を行っています。その筆頭センターの演習に、日本を含む各国の部隊が顔をそろえた形です。部隊同士の対抗戦は、11月7日に始まる予定です。


